Googleマイビジネスの代表的なクチコミとは?
Google検索またはGoogleマップでお店を調べたときのトップに
クチコミが3つ表示されている場所があります。
この代表的な3つのクチコミはビジネスオーナーが選ぶことは出来ません。
Googleのアルゴリズムによって表示されるものが決定しているようですがGoogleマイビジネスの代表的なクチコミに選ばれるには?
特にそのことについてGoogleの公式サイトで述べられてもいません。
ただGoogleはユーザーファーストを掲げていますので
よりこのお店を知るのに参考になるクチコミが選ばれていると予想しています。
実際にどういったクチコミが選ばれやすいのか、色々な面から地道に調べてみました。
2020年11月4日にGoogleマイビジネスはGoogleビジネスプロフィールに名称変更されました。
代表的なクチコミが表示される場所
例)Google検索
店舗名を入力すると一致する店舗のマイビジネスが表示されます。
スクロールすると代表的なクチコミが表示されます
例)Googleマップ
店舗のマイビジネスを表示します
スクロールすると代表的なクチコミが表示されます
調べ方
20件のマイビジネスとそこに表示されている代表的なクチコミ3つずつの計60個のデータを集める。(ところが1件代表的なクチコミが2件しか確認できないものがあったため計59個になりました。)
そのクチコミについて得られる情報より選ばれる傾向を探ります。
得られる情報
投稿されたクチコミについて
①代表的なクチコミに選ばれているクチコミが付けた評価の点数
②書かれた時期
③文字数
④写真
⑤いいねの数
をカウントしました。
代表的なクチコミに選ばれたアカウントについて
またローカルガイドレベルが高い人のクチコミほど有力な情報として扱われるという話を聞いたことがあるので
代表的なクチコミに選ばれたクチコミを書いたアカウントについても情報を集めました。
①ローカルガイドレベル
②現在のポイント
③クチコミ
④評価
⑤写真
⑥動画
⑦回答
⑧編集
⑨追加した場所
⑩追加した道
⑪確認した情報
⑫Q&A
⑬公開リスト
代表的なクチコミに選ばれたアカウントにはローカルガイドプログラムに参加していない
アカウントも含まれますが、参加していない場合レベルやポイントは付きませんが
クチコミを書いた数などは確認出来ます
結果(投稿されたクチコミについて)
①代表的なクチコミに選ばれているクチコミが付けた評価の点数
4~5のいわゆる高評価のものが66.1%を占めます。
各マイビジネスのクチコミ総数、平均点と代表的なクチコミの平均点を比べてみました。
代表的なクチコミの点数が高い順に並んでいます。
平均点と代表的なクチコミの平均点の開きは最大で1.0であることが分かりました。
1.0クチコミの評価が違えばかなり印象も変わりますが、
この平均点には点数のみでクチコミの文章を含めないものもあるので仕方がないのかもしれません。
②書かれた時期
クチコミが書かれた時期は古いもののほうが多い傾向に見えます。
また1ヶ月以内のものは代表的なクチコミに選ばれていませんでした。
ユーザーが参考にしたクチコミの条件には、閲覧回数が多いものも含まれるのではないかと思います。
そのため書かれた時期が古いものはおのずと閲覧回数が伸び評価されているようです。
③クチコミの文字数
Googleマイビジネスに書かれるクチコミは200文字以上だと「詳細なクチコミ」と評価されます。
9割近くが200文字以上を記入していることがわかります。
文字数が多いと読む時間がかかる=そのクチコミをユーザーが表示している滞在時間が長い為か代表的なクチコミに選ばれる確率が上がるみたいです。
④クチコミと一緒に投稿された写真枚数
クチコミと一緒に投稿された写真枚数ですが、0が多いのであまり影響はなさそうです。
⑤クチコミについた”いいね”の数
まずクチコミのいいねとは
上の図⑤の親指マークのことです。
このマークをクリックまたはタップするといいねを付けることが出来ます。
低評価にするダウンの機能はありません。
もう一度クリックまたはタップするといいねを取り消すことが出来ます。
このボタンはGoogleアカウントを持っている人ならだれでも
(そのビジネスのオーナーであっても従業員であっても)押すことが出来ます。
なので情報に敏感なビジネスオーナーが☆5の良いクチコミ、より顧客に見てほしいようなクチコミに従業員全員でいいねを付けるということも可能です。
そのような運用については現在ポリシー違反とはなっていないようです
(というよりもいいねについてのポリシーの項目がまだありません)
しかしクチコミに関するポリシーではそういったサクラ行為ややらせを禁止していることから
将来的に禁止される可能性もありますし、いいねに関してはクチコミ内の項目になるためクチコミに関するポリシーが適用されるかもしれません。やめておいたほうが賢明でしょう。
結果ですが下記のようになりました。
1つも”いいね”がついていないものが6~7割あります。
各マイビジネスの代表的なクチコミの内どれか一つでも”いいね”がついているものは
20件中13件でした。
65%のマイビジネスに掲載されている代表的なクチコミのうちのどれか一つは”いいね”がついています。
このとき一つも”いいね”がついていないクチコミ3つが選ばれている残り35%(7件)のマイビジネスにある代表以外のクチコミも”いいね”がないか調べました。
全部のクチコミにいいねが一つもないのである意味”やむを得ず”選ばれているかどうかを確認するためです。
結果は
あれ、”いいね”ってつける意味ない??
と思ってしまいますが現状Googleマイビジネスのクチコミにいいねを付ける習慣のあるユーザーが少ない(主観ですが私の周りには私以外いません)
ことも踏まえるとこのような結果になることもまだ納得できます。
現にローカルガイドレベルを上げる手段の一つ、
「影響力」という項目がいかにいいねをもらえるかがクチコミについてのバッジ取得条件になっていることから
Googleはユーザーへ「いいね」を付けられるようなクチコミを書くことを望んでいるようです。
もっとTwitterやインスタグラムのようにいいねをつけることが習慣化、常識化されたら
評価の重みが大きくなるかもしれませんね。
いいねに関することが書かれている
ローカルガイドのバッジです。
(今クチコミエキスパートなので早くマスターになりたいところ。)
マイビジネスに投稿されたクチコミからはざっくりとしたことしかわかりませんでした。
ただ、そのクチコミの閲覧数がカギを握っていそうですが
クチコミの閲覧数は残念ながら確認が出来ません。
一応1000回以上閲覧されたりとキリの良いときにGoogleマップからメールが届きますが
現在の状況を自分のアカウントですらリアルタイムで確認するすべがありません。
ユーザーが参考にするクチコミは自然に考えると閲覧回数とその文章をすべて読んでいるかどうか(その文章を表示している時間が長いかどうか)と思います。
長文(200文字以上)でも文章がうまいと読んじゃいますもんね。
いいねがもっと一般化されたら現在のクチコミの絞り込みで「影響力のあるクチコミ」なんかで絞ることが出来るようになるかもしれません。
結果②
(代表的なクチコミに選ばれたアカウントについて)
↑の最後に少し述べたローカルガイドですが、GoogleはGoogleマップをより活性化させるためにローカルガイドプログラムというものを用意しています。
参加無料で、新しいお店をGoogleマップに掲載したりクチコミを書いたりしてGoogleマップをより便利にした人にポイントがつきます。
そのポイントが貯まるとレベルアップします。
無料で参加できるのにGoogleドライブの容量拡張など様々な特典がありますので是非参加してみてください。
結構楽しいです。
そんなローカルガイドですが、参加すると現在のレベルとポイントを
グーグルマップ→自分の投稿から確認することができます。
そのほかに確認できる項目は
①ローカルガイドレベル
②現在のポイント
③クチコミ
④評価
⑤写真
⑥動画
⑦回答
⑧編集
⑨追加した場所
⑩追加した道
⑪確認した情報
⑫Q&A
⑬公開リスト
この13項目です。ローカルガイドプログラムに参加していない場合は
①、②を除いたものが確認できます。
代表的なクチコミに選ばれやすいユーザーアカウントがあるのか調べてみました。
①ローカルガイドレベル
※ローカルガイドプログラムに参加していないアカウントは0としています。
こうしてみるとローカルガイドプログラムに参加しているアカウントが圧倒的に多いことがわかります。
ローカルガイドレベルは上にも書いたようにGoogleマップに関する様々なアクションによってポイントが付与されます。
ポイント、レベル、バッジについて
レベル | ポイント |
1 | 0 |
2 | 15 |
3 | 75 |
4 | 250 |
5 | 500 |
6 | 1500 |
7 | 5000 |
8 | 15000 |
9 | 50000 |
10 | 100000 |
クチコミを1か所記入で10ポイント付与されます。200文字以上でボーナス10ポイント、写真をつけると5ポイントなのでレベル4くらいまでは結構すぐにあがります。
それ以上となると積極的にクチコミを書いたり新しい場所をマップに追加する必要があり結構大変なのですが代表的なクチコミに選ばれているユーザーのアカウントはローカルガイドレベルが5以上が多いです。
日常的にGoogleマップへ貢献しているユーザーにアカウントは優先されるようです。
②ユーザーが書いたクチコミの数
上の場合はローカルガイドプログラムに参加していないユーザーのレベルは0にしましたが
参加していないユーザーであっても複数のクチコミを書いている場合があります。
そのクチコミを書いた数を調べ、ローカルガイドプログラムないのクチコミに関するバッジ取得条件の1つであるクチコミの投稿数のランクで分けました。
クチコミを4か所以上書いているユーザーが9割近くであることがわかりました。
最も多い割合が100以上の場所でクチコミを書いているユーザーです。
この数は評価の点数のみの場合は含まれませんので100件以上の文章のクチコミを書いたユーザーです。
クチコミをたくさん書いたユーザーの方が代表的なクチコミに選ばれやすいようです。
まとめ
結論として
クチコミ自体は
文字数が200文字以上であること、期間が長いこと
アカウントに関しては
ローカルガイドレベルが高いこと、クチコミを書いた件数が多いことが
この代表的なクチコミに選ばれる確率を上げる条件のようです。
とはいえ、1件しかクチコミを書いていないアカウントのものも代表的なクチコミに選ばれているためあくまでも傾向と考えた方が良いです。
1件しかクチコミを書いていないアカウントでかつクチコミ自体も短文のものがなぜ選ばれるかについては追って考察します。