MEO対策をおこなってGoogleのローカル検索結果で3位以内のローカルパックに入る事は集客を増やしたい店舗としてはとても重要なミッションです。
しかし、ITに詳しくない人に取ってはなんだか難しそうに感じるでしょうし、何よりも日々の業務で忙しく、そんなことをしている時間は無いという人がほとんどでしょう。
そんな皆さんが「MEO対策をやりますよ!」「成果報酬なので結果が出なければお金はかかりませんから安心して下さい!」などと電話や訪問営業を受けてそれなら試しにやってみようか?
と初めている人がとても多いのも事実です。
しかし、ちょっと待って下さい!
この記事では安易にMEO対策業者に成果報酬のサービスを発注して被害を被ることが無いようにその注意点をご紹介致します。
MEO対策市場の現状
私どももMEO対策を重要と訴える会社の1社であり、「MEO」と言うキーワードでGoogleで検索すると弊社の「MEOとは」の記事が1位に表示されていますので、その会社が「ちょっと待って!」ってどういう事?
とお思いだと思います。
弊社はMEOと言う言葉が日本で話題になり始める始めの頃からこのMEO対策について必要性を訴えてきましたし、関係するサービスも提供してきました。
しかしこの1年ほどでMEOの市場にこの商売は儲かると考え成果報酬型のサービスで参入してくる企業が急激に増えてきました。
それらの企業はネットを検索して得た簡単なMEO対策の知識を元に申込時に決めたキーワードの中のどれかが検索順位で3位以内にランクインしたらランクインした日数分の手数料を成果報酬で請求するサービスの提供をおこなっています。
そして残念な事にその新規参入者の中には、Googleのポリシーを平気で無視した対策をおこない、その結果依頼主様の不利益になろうがお構いなしに自分たちが利益を取ることだけを重視して営業活動をおこなっているのです。
悪質MEOサービスの3つの問題点
では何が問題なのでしょうか?
この手の業者が提供する成果報酬型のMEO対策サービスの代表的な2つの問題点について説明致します。
Googleガイドライン違反
最も問題なのが検索順位を上げる結果だけを急いで求めるためにGoogleガイドライン違反であることを知った上でガイドラインを無視したMEO対策をおこなう業者がいることです。
依頼したユーザーはその様なガイドラインを犯していることは知らない可も知れませんが、Googleから見ればあなたのお店がGoogleガイドラインを無視していることになるのです。
当然ですが、Googleがそれらのガイドライン違反を発見するとペナルティを受ける事になります。
ペナルティはケースにもよりますが、せっかく今まで苦労して積み上げてきたあなたのお店の信用をGoogleから失ってしまう事になるのです。
具体的なペナルティとして、あなたがオーナー確認として利用したGoogleアカウントの停止やあなたのお店のマイビジネス自体が消されてしまう事も有ります。
「知らなかった」では済まされないような大きな被害を被るリスクがあることを承知して下さい。
そしてそれらのMEO対策を成果報酬サービスでおこなった業者は、その様な自体になった時には何の責任もとらずにこれ以上あなたのお店からお金を取れなくなったと考えて去って行くでしょう。
Googleのガイドライン違反にはそんな大きなリスクがあるのです。
本当にそのキーワードが最重要ですか?
成果報酬型のMEO対策業者は、サービス開始時に幾つかの上位に上げる対象のキーワードを求めます。
業者によってその数は6つであったり10であったり制限無しであったりとサービス内容は異なりますが、それらの「キーワードの中の一つでも3位以内にランクインすれば業者にとってお成果報酬として金になる」というところに問題が隠れています。
一見、お店側から考えると沢山のキーワードを選ばせてもらえるのは沢山のキーワードで上位表示になるのではと期待されるかと思いますがそれは大きな間違いです。
本来MEOで重要なのはそのお店でもっとも重要なキーワード「あなたのお店のようなサービスを求めているお客様が最も検索しそうで検索数が多いキーワード」をしっかり考えてまずはそのキーワードに対して徹底して対応する事が重要です。
しかし、その最も重要なキーワードは当然の事ながら競合も多いため簡単に上位表示が狙えるわけではありません。
そこで、悪質な業者は簡単に上位にあげれそうなキーワードを沢山あなたに選ばせる事でたいしたMEO対策をおこなわずしてそれらのキーワードで3位以内のランクインを果たし、ランクインした結果レポートを元に成果報酬を請求するのです。
でもランクインしたから良いのでは?と思った方もいるかも知れませんが、よく考えて下さい。
簡単にランクインできるようなキーワードを選んだことで確かに表示回数は若干増えるかも知れません。
しかし、最も重要とされるキーワードでは無くそもそも検索ボリュームの少ないキーワードで上位に上がったからといって肝心な集客につながる反響は殆ど増える事は有りません。
結果としてレポートを渡され毎月成果報酬を払うことになったけど、実感として全然集客は増えていない。
「こんな事ならMEO対策なんておこなっても集客は増えないんだ!もうやめてしまおう」と思い業者に告げると、契約書に書いているとおり契約期間中の途中解約は出来ませんといわれて困っているという話をよく耳にします。
検索対象場所問題?
指定した検索キーワードはどの場所で検索するかによって当然の事ながら表示順位結果は変わります。
基本的に検索者から距離の近いお店を優先して表示する仕組みのためGoogleから同じレベルでの評価を受けているお店同士であればユーザーが検索した場所の近くのお店が上位表示されます。
よく、皆さんが自分のお店で自分のお店の事を検索したときに1位もしくはかなり上位に表示されると思います。
しかし、近くの駅や人通りの多い地域で検索したときに果たして同じ様に1位に表示されるでしょうか?
MEO対策の成果報酬を決定する順位測定がどの場所を基準として毎日測定するかをきちんと確認しているでしょうか?
ご自身の店の近隣で検索して上位表示されてもそれは当たり前であってあまり効果の無いことです。
検索順位を調べるなら、本来店に来て欲しい人が大勢いそうな地域を点では無く面で考えて調査するのが重要なのです。
そして、もっと詳しく言うと、実は検索する時間によっても検索順位は変わります。
マイビジネスに営業時間を登録する機能があるのはご存じだと思いますが、近隣のお店を検索する時に表示される検索順位は、その時間閉店しているお店より営業しているお店が上位に表示される傾向にあります。
だから休憩時間に測定した検索順位と営業時間中の検索順位にも厳密には差があることになります。
具体的な悪質手口
では悪質な業者がおこなう具体的な手口をご紹介します。
ビジネス名のガイドライン違反
最も多い安易な手法がGoogleマイビジネスのビジネス名をGoogleのガイドラインを無視して変更する手口です。
これはGoogle検索における「間接検索」と「直接検索」の二つの検索方法をユーザーが曖昧な使い方で検索しても検索結果にユーザーの意図した内容に近い検索結果を返すためにGoogleがおこなってるロジックを逆手にとった対策です。
本来は正式なビジネス名のみを入力すべきビジネス名の項目にサービス名などのキーワードを書きまくる事で、そのキーワード自体が直接検索でヒットするために検索上位に表示されるという事です。
この事例で紹介させて頂く店は、どうやら店名の直接検索以外にも間接検索として「仙台」「イタリアン」「女子会」「パスタ」「肉」「ピザ」「ランチ」「貸切」のキーワードで検索結果に表示されたいと考えているのでしょうが、この行為はGoogleガイドライン違反であり、間接検索結果では無く安易に直接検索結果でヒットする事を狙った違反行為なのです。
ガイドラインに違反した競合店との戦い方
これまでは皆さんのお店が悪質なMEO対策に手を染めないように注意点をお書き致しましたが、今度は逆に競合店がそのようなガイドライン違反の対策をおこなっていた場合の対処法についてお知らせ致します。
実は、ガイドライン違反をおこなっている競合店のガイドライン違反を訂正することは結構簡単におこなえます。
ルール違反の結果でお客さんを逃しているようであればどんどん競合店の違反を訂正して同じ土俵で戦えるようにしましょう。
情報の修正を提案
競合店がビジネス名のガイドライン違反をおこなっているのを発見したらまずは「情報の修正を提案」をおこないましょう。
先程のお店を例にパソコン画面での修正提案方法を説明致します。
Googleアカウントにてログインしていない場合はログインを行って下さい。
修正の提案はログインをおこなわないとおこなえません。
ログインしたからといって簡単にあなたが修正依頼をおこなったことが競合店に伝わるわけではございませんので安心して下さい。
しかし、悪意を持って相手を落としめるような誤った修正情報を繰り返すなどの悪質な行為は逆にあなたがガイドラインに違反した行為にあてはまってしまうため場合によっては法的な裁きをうけるような事になる可能性もありますからくれぐれも行き過ぎた行為はおこなわないように注意して下さい。
ログインが完了すると情報の修正提案について下記の2つの選択肢が表示されます。
- 名前またはその他の情報を変更
- この場所を削除
「名前またはその他の情報を変更」をクリックして下さい。
誤ったビジネス名を正しいビジネス名に訂正し「送信」をクリックする事でGoogleに提案内容が送られます。
送ったアカウントのローカルガイドレベルや送った内容などによってその反映が反映される時間に差があり、早い場合は数分で修正される事も有りますが、審査状態になって数日かかったり修正されない場合もあります。
修正してもまた元に戻っている場合は?
修正の提案をおこなって修正が反映しても数日するとまた元のガイドライン違反に戻っているケースが見受けられます。
その様な場合はこちらも諦めずに何度か修正の提案をおこないましょう。
場合によってはその様なケースを数回繰り返すと数日後見てみるとそのマイビジネスに「ビジネスオーナーですか?」という文字が表示されているケースがあります。
この「ビジネスオーナーですか?」が表示されるという事はマイビジネスのオーナー確認が済んでいない状態を示しますので、すなわち今までのオーナーのアカウントが停止等のペナルティを受けた状態になっているという事です。
また、今まで存在していた対象のマイビジネス自体が表示されなくなっている状態もあります。
同様にペナルティを受けた状態という事です。
皆様のマイビジネスがこの様な自体に成らない様に自分で対策をおこなう時はガイドラインに違反しないように十分に注意して下さい。
また外部にMEO対策を委託する場合もこの様なガイドライン違反をおこなっていない業者かきちんと確かめてから依頼するように注意して下さい。
ご自身で正しいMEO対策を行いたい場合は弊社では、皆さんのマイビジネスをMEO対策で上位表示させていくためにご自身で何を行うべきかを分析してレポートを提出するサービスを提供しています。
ご自身できちんとMEO対策を理解した上で運用をお考えの方は、成果報酬型の悪質なサービス等に引っかからずに是非Googleマイビジネス診断レポートをご検討下さい。