MEO対策成果報酬の罠

「成果報酬型のMEO対策」と聞くと、一見するとコストを抑えながら効果を得られる魅力的なサービスに思えるかもしれません。しかし、このモデルには思わぬ落とし穴が潜んでいることをご存じでしょうか?Googleのガイドラインに違反する施策が行われたり、不適切なキーワードで順位を上げられたりすることで、最悪の場合、Googleビジネスプロフィールが削除されたり、アカウントが停止されたりするリスクがあります。本記事では、成果報酬型MEO対策の危険性について詳しく解説し、安心して活用できるMEO対策の選び方をご紹介します。

MEO対策市場の現状

近年、MEO(Googleマップでの検索上位表示を目指す施策)は、店舗や企業の集客において欠かせないものとなっています。しかし、MEO対策の普及とともに、市場には「成果報酬型」をうたう新規参入企業が急増し、注意が必要な状況になっています。

こうした企業の多くは、ネット上で得た表面的なMEO知識をもとに、「特定のキーワードが検索結果で3位以内に入った日数分の手数料を請求する」といったサービスを提供しています。一見すると成果に応じた公平な仕組みに思えますが、実際には不適切な手法が使われているケースも少なくありません。

特に問題なのは、一部の業者がGoogleのポリシーを無視した施策を行い、その影響で依頼主のビジネスプロフィールがペナルティを受けるリスクがあることです。最悪の場合、Googleビジネスプロフィールの削除や検索順位の大幅な低下といった深刻な事態を招きかねません。

MEO対策を成功させるには、短期的な順位変動にとらわれず、Googleのガイドラインに沿った適切な運用が欠かせません。本記事では、MEO市場の現状と成果報酬型サービスのリスクについて詳しく解説し、長期的に安定した集客を実現するためのポイントをご紹介します。

悪質MEOサービスの3つの問題点

では何が問題なのでしょうか?

この手の業者が提供する成果報酬型のMEO対策サービスの代表的な3つの問題点について説明致します。

Googleガイドライン違反のリスク

MEO対策の中には、検索順位を短期間で上げることだけを目的に、Googleのガイドライン違反を承知の上で 不正な手法を使う業者が存在します。これは非常に危険な行為です。

依頼したユーザーは、その業者がガイドラインに違反していることを知らないかもしれません。しかし、Googleから見れば「あなたの店舗がガイドラインを無視している」と判断されてしまいます。

当然ながら、Googleはガイドライン違反を見つけると厳しく対処します。その結果、これまで築いてきたお店の信用を失うだけでなく、重大なペナルティ を受ける可能性があります。

具体的なペナルティの例

  • Googleアカウントの停止(オーナー確認に使用したアカウントが利用できなくなる)
  • Googleビジネスプロフィールの削除(お店の情報が検索結果やマップから消える)
  • 検索順位の大幅な低下(集客に大きな影響が出る)

「知らなかった」では済まされず、ビジネスに大きな損害を与えるリスクがあるのです。

さらに問題なのは、違反を行ったMEO業者はペナルティが発生すると責任を取ることなく、「これ以上利益が出ない」と判断して撤退することです。結果として、被害を受けるのはあなたの店舗だけ になってしまいます。

Googleのガイドライン違反には、取り返しのつかないリスクが伴うことを十分に理解し、信頼できるMEO対策を選ぶことが重要です。

本当にそのキーワードが最重要ですか?

成果報酬型のMEO対策業者は、契約時に「上位表示させるキーワード」をいくつか選ぶよう求めます。その数は業者によって異なり、6つや10個、あるいは無制限の場合もあります。しかし、ここに大きな落とし穴があります。

「選んだキーワードのうち1つでも3位以内に入れば成果報酬が発生する」という仕組みが、業者にとって都合の良いものになっているのです。

一見、多くのキーワードを選べるのはメリットのように思えるかもしれません。「たくさんのキーワードで上位表示できるなら、お店の集客も増えるのでは?」と期待するかもしれませんが、これは大きな間違いです。

MEO対策で本当に重要なのは、
「あなたのお店のサービスを求めているお客様が、最も検索しそうなキーワード」 を見極め、そのキーワードで確実に成果を出すことです。しかし、こうした本当に重要なキーワードは、競争が激しいため、簡単に上位表示できるわけではありません。

悪質な業者の手口とは?

そこで、悪質なMEO業者は「簡単に上位表示できるマイナーなキーワード」を大量に選ばせます。特に対策をしなくても自然と上位に入りやすいキーワードを設定し、いざ検索順位が上がったら「成果が出ました」として成果報酬を請求するのです。

「でも、ランクインしたなら問題ないのでは?」と思うかもしれません。しかし、ここで考えてほしいのは、そのキーワードが本当に集客につながるものなのか という点です。

簡単に上位表示できるキーワードは、そもそも検索される回数が少ないことがほとんどです。そのため、検索結果に表示された回数は増えても、実際の集客にはほとんど影響がありません。

結果として、

  • 「レポートを見ると順位は上がっているのに、お店の集客はまったく増えない…」
  • 「毎月成果報酬を払っているのに、何の効果も実感できない…」

という状況に陥ってしまいます。

契約解除できずに後悔するケースも

さらに厄介なのは、こうした業者に契約を解除しようと伝えても、「契約書に書かれている通り、契約期間中の途中解約はできません」と断られるケースが非常に多いことです。

「こんなことなら、最初からMEO対策なんてしなければよかった…」 と後悔してしまう人が後を絶ちません。

本当に集客につながるMEO対策を行うためには、適切なキーワード選びが欠かせません。安易な成果報酬型サービスには、十分に注意する必要があります。

検索順位は「どこで」「いつ」調べるかで変わる?

MEO対策において、検索結果の順位は 「どの場所で検索するか」 によって変わります。

Googleは、検索者の現在地に近いお店を優先的に表示する仕組みを採用しており、同じ評価を受けているお店同士であれば、ユーザーの検索地点に近い店舗が上位に表示される 傾向があります。

「自分のお店で検索したら1位」…それで安心していませんか?

多くの人が、自分の店舗で 自店の名前やサービスを検索すると上位に表示される ことを経験していると思います。しかし、それは 自店のすぐ近くで検索しているから です。

では、最寄り駅や人通りの多いエリアで検索した場合、本当に同じように1位に表示されるでしょうか?

成果報酬型のMEO対策では、検索順位を測定する基準地点が重要になります。しかし、業者が 「どの場所を基準に順位を測定しているのか」 を明確に伝えていないケースもあります。

たとえば、あなたのお店のすぐ近くで検索して上位表示されても、それは当然の結果であり、本当の集客にはほとんど意味がありません。

MEO対策の効果を正しく測るには、「実際にお店に来てほしい人が多くいるエリア」「点」ではなく「面」 で考え、広範囲で検索順位をチェックすることが重要です。

検索する時間帯でも順位が変わる?

さらに、検索順位は 「検索する時間帯」 によっても変動します。

Googleビジネスプロフィール(旧:Googleマイビジネス)には営業時間を登録する機能があります。実は、Googleは検索結果を表示する際に 「現在営業中の店舗」 を優先する傾向があるのです。

そのため、

  • 営業中に検索した場合 → 営業中のお店が優先的に上位表示される
  • 閉店後に検索した場合 → 営業していない店舗は順位が下がる可能性がある

たとえば、ランチタイムと夜の時間帯で検索順位が違う ということもあり得るのです。

MEO対策の効果を正しく測るには、「どこで検索するか」だけでなく「いつ検索するか」にも注意する必要があります。

具体的な悪質手口

では悪質な業者がおこなう具体的な手口をご紹介します。

ビジネス名のガイドライン違反

最も多い安易な手法がGoogleマイビジネスのビジネス名をGoogleのガイドラインを無視して変更する手口です。

これはGoogle検索における「間接検索」と「直接検索」の二つの検索方法をユーザーが曖昧な使い方で検索しても検索結果にユーザーの意図した内容に近い検索結果を返すためにGoogleがおこなってるロジックを逆手にとった対策です。

本来は正式なビジネス名のみを入力すべきビジネス名の項目にサービス名などのキーワードを書きまくる事で、そのキーワード自体が直接検索でヒットするために検索上位に表示されるという事です。

この事例で紹介させて頂く店は、どうやら店名の直接検索以外にも間接検索として「仙台」「イタリアン」「女子会」「パスタ」「肉」「ピザ」「ランチ」「貸切」のキーワードで検索結果に表示されたいと考えているのでしょうが、この行為はGoogleガイドライン違反であり、間接検索結果では無く安易に直接検索結果でヒットする事を狙った違反行為なのです。

ガイドラインに違反した競合店との戦い方

これまでは皆さんのお店が悪質なMEO対策に手を染めないように注意点をお書き致しましたが、今度は逆に競合店がそのようなガイドライン違反の対策をおこなっていた場合の対処法についてお知らせ致します。

実は、ガイドライン違反をおこなっている競合店のガイドライン違反を訂正することは結構簡単におこなえます。

ルール違反の結果でお客さんを逃しているようであればどんどん競合店の違反を訂正して同じ土俵で戦えるようにしましょう。

情報の修正を提案

競合店がビジネス名のガイドライン違反をおこなっているのを発見したらまずは「情報の修正を提案」をおこないましょう。

先程のお店を例にパソコン画面での修正提案方法を説明致します。

マイビジネスを表示した状態で左フレームの下の方に「情報の修正を提案」というボタンがありますので「情報の修正を提案」ボタンをクリックします。

Googleアカウントにてログインしていない場合はログインを行って下さい。

修正の提案はログインをおこなわないとおこなえません。

ログインしたからといって簡単にあなたが修正依頼をおこなったことが競合店に伝わるわけではございませんので安心して下さい。

しかし、悪意を持って相手を落としめるような誤った修正情報を繰り返すなどの悪質な行為は逆にあなたがガイドラインに違反した行為にあてはまってしまうため場合によっては法的な裁きをうけるような事になる可能性もありますからくれぐれも行き過ぎた行為はおこなわないように注意して下さい。

ログインが完了すると情報の修正提案について下記の2つの選択肢が表示されます。

  • 名前またはその他の情報を変更
  • この場所を削除

「名前またはその他の情報を変更」をクリックして下さい。

誤ったビジネス名を正しいビジネス名に訂正し「送信」をクリックする事でGoogleに提案内容が送られます。

送ったアカウントのローカルガイドレベルや送った内容などによってその反映が反映される時間に差があり、早い場合は数分で修正される事も有りますが、審査状態になって数日かかったり修正されない場合もあります。

修正してもまた元に戻っている場合は?

修正の提案をおこなって修正が反映しても数日するとまた元のガイドライン違反に戻っているケースが見受けられます。

その様な場合はこちらも諦めずに何度か修正の提案をおこないましょう。

場合によってはその様なケースを数回繰り返すと数日後見てみるとそのマイビジネスに「ビジネスオーナーですか?」という文字が表示されているケースがあります。

この「ビジネスオーナーですか?」が表示されるという事はマイビジネスのオーナー確認が済んでいない状態を示しますので、すなわち今までのオーナーのアカウントが停止等のペナルティを受けた状態になっているという事です。

また、今まで存在していた対象のマイビジネス自体が表示されなくなっている状態もあります。

同様にペナルティを受けた状態という事です。

MEO対策を成功させるために、本当に必要なこと

成果報酬型のMEO対策は、一見すると魅力的に思えるかもしれません。しかし、その仕組みには 「短期間で成果を出すことを最優先にするがゆえのリスク」 が潜んでいます。

  • Googleガイドライン違反によるペナルティの危険性
  • 集客につながらない無意味なキーワードの設定
  • 測定地点や時間帯による検索順位の操作
  • 契約途中で解約できず、費用ばかりかかるリスク

こうした問題に巻き込まれないためには、本当に効果的なMEO対策とは何かを見極めること が重要です。

MEO対策の本質は、一時的な順位の上昇ではなく、「来店につながる検索結果」を安定して獲得すること です。そのためには、Googleのガイドラインを遵守し、正しい方法で地道に施策を積み重ねることが不可欠です。

安易な成果報酬型サービスに惑わされることなく、長期的な視点で 本当に集客につながるMEO対策 を選択しましょう。

この記事を書いた人

友添 成隆

友添 成隆

日本のインターネット黎明期から活躍するITコンサルタントです。ドメインレジストラ事業、レンタルサーバ事業、Web開発事業など、多岐にわたるプロジェクトを手掛けてきました。その後、企業向けグループウェアのASP事業や大手不動産企業のWeb開発にも携わり、豊富な経験を積んでいます。2015年からは、株式会社おもてなしドットコムの代表取締役として、ストリートビューや360度ビュー(バーチャルツアー)の提供、MEO対策、中小企業のITコーディネーターなど、多方面で活動を展開しています。これらの取り組みを通じて、日本のIT業界の発展に大きく貢献しています。