この記事は、ストリートビューカテゴリ学習フロー第1章「はじめに — SVの基礎」の一部として、ストリートビュー撮影を最大限活かすための前提条件であるGoogleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス・GBP)の整備の基礎をご紹介します。ストリートビュー単体では効果が限定的で、GBPが正しく整備された上で公開されてこそ、Google公式データの効果(信頼度2.7倍・来店率+70%・写真付きで道順検索+42%)が現れます。
ストリートビューの導入をご検討中の方は、まずこの記事でGBP整備の基礎を押さえた上で、撮影方法と公開ルールに進んでいただくことをお勧めします。
2021年11月にGoogleマイビジネスは Googleビジネスプロフィール(GBP)に名称変更されました。本記事では現在の呼称「Googleビジネスプロフィール」を基本としつつ、検索時に多く使われる旧称「Googleマイビジネス」も文脈に応じて併用しています。
Google集客の3段階フレーム(本記事の全体像)
SVの導入効果を最大化するには、その前段にあるGoogleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス・GBP)の整備が不可欠です。当社は11年の運用経験から、Google集客は 発見 → 閲覧 → 来店動機 の3段階で育てるべきだと位置づけています。
① 発見
フェーズ
GBP登録 / カテゴリ最適化 / ローカル検索3位以内を狙う 発見される ための土台
② 閲覧
フェーズ
SV / 写真 / 口コミで信頼形成し、選んでもらう ための魅力づくり
③ 来店動機
フェーズ
継続投稿 / 情報鮮度維持で 機会損失を防ぐ 運用フェーズ
この3段階すべてが揃ってはじめて、Google検索・Googleマップからの集客が安定して育ちます。GBPが未整備のままSV撮影だけ行っても効果は限定的です。GBP整備 → SV撮影 → 継続運用 の順で整える考え方を本記事で順を追って説明します。
① 発見フェーズ — Googleビジネスプロフィールを見つけてもらうには
オーナー確認が完了しても、見込み客に発見されなければ意味がありません。Googleはローカル検索順位を 関連性・距離・知名度 の3要素で判断します。さらにGoogleの意向に沿った設定(項目の充実・営業時間の正確性・写真とSVの掲載)を行うことでランキングを底上げできます。
ローカル検索ランキングを決める3要素
| 要素 | 内容 | 自店でできる対策 |
|---|---|---|
| 関連性 | 検索キーワードとGBPの内容がどれだけ一致しているかの度合い | 想定されるキーワードを意識してGBPの情報を網羅的に入力する |
| 距離 | 検索場所(またはユーザーの現在位置)から店舗までの距離 | 住所情報の正確性を担保(NAP統一)。位置情報はGoogle側が判定 |
| 知名度 | インターネット上での露出量・口コミ数・評価の高さ | 口コミの獲得と返信・SNSや公式ブログでのシェアを増やす |
知名度は、公式ブログ・来店したお客様のSNS・グルメサイト等の第三者媒体での露出もGoogleの評価材料になります。美術館やランドマークのように一般的に知名度が高い施設は上位表示されやすいですが、中小店舗でも 口コミ獲得と丁寧な返信 を継続することで知名度スコアを積み上げられます。
Googleの意向に沿った設定 — 4つの基本アクション
Googleのサービスで上位表示を目指すには、Googleが推奨する運用方針に沿うことが近道です。以下の4つが最も効果の高い基本アクションです。
| アクション | 内容とポイント |
|---|---|
| ① すべての項目に入力 | 営業時間・電話・予約リンク・提供サービス・属性(駐車場の有無など)を漏れなく登録。項目の充実度がそのままランキング評価に反映される |
| ② 営業時間の正確性 | 通常営業時間に加え、祝日・特別営業時間・定休日も都度更新。顧客対応できる時間(受付時間)を正確に入力する |
| ③ 多くの写真を追加 | 外観・店内・商品の写真を タグ付けして 登録。写真が継続的に追加されているビジネスは、そうでないビジネスと比べて ルート検索・電話発信・サイトクリックが2倍(Google公式データ) |
| ④ ストリートビューを掲載 | 店内の雰囲気を事前に把握できるSVは「安心感」と「クリック/タップによる記憶効果」を生む。新規来店の心理的ハードルを大きく下げる |
SVはPCならクリック、スマホならタップで操作する必要があるため、「目で読むだけの情報」よりも能動的な行動を伴い、ユーザーの記憶に残りやすい効果があります。また、外から中が見えるお店の方が入店しやすいのと同じ心理効果で、店内SVがあることで 初回来店の心理的ハードルが下がり、リピート確率も高まる 傾向があります。
目指すならローカル検索3位以内
ブラウザーのGoogle検索窓にて「近くのおしゃれなカフェ」などと検索してみてください。

検索結果ページに一番上位に表示されているのはGoogleマップで、近隣に対して「近くのおしゃれなカフェ」で検索した検索結果のうち上位3店舗の情報が表示されます。
ブラウザーで検索しても一番最初に表示されるのはやはりGoogleマップのローカル検索の結果です。
今やGoogleマップ対策は、店舗で集客を必要とする方にとって必須と呼べる対策と言えます。
発見フェーズの完了チェックリスト
- カテゴリが業種に合わせて最適化されている
- NAP情報(ビジネス名・住所・電話)が他媒体と一致している
- 営業時間・特別営業時間・定休日が正確
- 主要キーワードでローカル検索3位以内に入る目処がついている
② 閲覧フェーズ — お店を選んでもらうために
検索で上位表示されただけでは新規顧客は増えません。ユーザーは気になった店をクリックして中身を比較し、魅力的な情報を持つお店を選びます。写真・ストリートビュー・口コミ による信頼形成が、この「閲覧フェーズ」の要です。
選ばれるための6つのアクション
GBPが検索結果に表示されるようになったら、次はライバル店より興味を持ってもらうフェーズです。以下の6点を押さえると、検索結果のリスト内で自店が選ばれる確率が高まります。
- Googleビジネスプロフィールに情報を正しく網羅的に入力する
- 多くの魅力的な写真を掲載する
- ストリートビューで来店前の心理的ハードルを下げる
- 高評価の口コミを継続的に増やす
- 口コミに丁寧に返信し対応力をアピールする
- 投稿機能などで継続的に情報発信を行う
やることが多く自社運用の時間が取れない場合は、MEO対策サポートサービス で運用代行が可能です。専門家が、写真タグ付け・口コミ返信・投稿運用まで一貫して対応します。
Google公式データ:完全プロフィール×写真強化で集客が変わる
Googleの公式データでは、写真やストリートビューがあるビジネスは、ないビジネスと比較してユーザーの関心(興味度)が2倍(出典: Google Think With Google / Local Listings)。ストリートビューを掲載すると、さらに以下の行動指標が改善します。
2.7倍
信頼度(完全プロフィール)
+70%
来店率(完全プロフィール)
+42%
道順検索
ユーザーはSVで「不安の種」を事前に解消している
ストリートビューは「新しいもの好きなオーナー」「店内が綺麗な店舗」だけが使う機能と思われがちですが、実際は お客様が来店前に不安要素を確認するため に広く活用されています。来店候補のユーザーは、初めて行く店舗についてこれだけ多くの情報を事前に知りたがっています。

雰囲気・内装
- お洒落な感じなのか
- 明るさ・照明はどんな感じか
- 室内は広いか・天井は高いか
- 椅子はどんなタイプか
- 安心して入れる雰囲気か
席・空間
- 個室はあるか
- 大人数で座れる席はあるか
- 二人で落ち着ける席はあるか
- 商談・接待に使えそうか
- プライバシーは守れる場所か
設備・アクセシビリティ
- トイレ・洗面所の綺麗さ
- コンセント・Wi-Fiの有無
- 車椅子で入れるか
- 階段・段差・手すりの状況
- 子供を連れて入れそうか
- 靴は脱ぐ必要があるか
ユーザーは360°写真で店内の様子を見られるストリートビューを活用して、想像以上に多くの情報を確認しようとしています。ストリートビュー撮影 を掲載することで、見込み客の不安を事前に解消し、来店選択の決め手を作ることができます。
ストリートビューが無いと起こる4つの問題ケース
ストリートビューを掲載していないお店には、Google側が自動的に「道路のストリートビュー画像」をGBPに表示します。この自動画像が以下のような「残念な状態」になっているというお問い合わせをよくいただきます。

① 道路SVの自動キャプチャー画像が店のイメージと合わない
GBPに自動表示される「道路SVのキャプチャー画像」が、お店のブランドイメージと全く合わない状態で掲載されており、「なんとかしてほしい」というお問い合わせが非常に多いケースです。

② 以前の建物の写真のまま情報が古い
せっかく新しい店をオープンしたのに、道路SVは何年も古い情報のまま。GBPの顔になる画像部分に、以前の古い店が写っているケース。Google側の道路SV更新時期はコントロールできないため、待つしかない状態になります。

③ 店の裏通りが表示されてお客様が迷う
お店の正面ではなく裏通りの道路SVが表示されているため、来店時に場所がわからず迷われるケース。比較的敷地面積が広く、正面と裏通りの両方に隣接している店舗でよく見受けられます。

④ 撮影時に障害物が写り込んでいる
Googleの道路SV撮影車が店の前を通過したタイミングで、運搬トラック等の障害物が停まっていた場合、お店がうまく映らない状態のまま長期間表示されてしまうケース。撮影タイミングの運に左右されます。
上記4ケースのいずれも、屋内版ストリートビュー を新規撮影して掲載することで、GBPの360°画像キャプチャー欄に表示される画像が変わり、改善される場合が多くあります。Google側の道路SV更新を待ち続けるより、能動的に撮影して前向きに集客に向かうほうが費用対効果は高くなります。
閲覧フェーズの完了チェックリスト
- GBP写真が10枚以上掲載されている
- カバー写真が店内写真(道路SVから脱却している)
- ストリートビュー(屋内版)が公開されている
- 口コミの返信率が80%以上
③ 来店動機フェーズ — 情報鮮度を保つ継続運用
発見・閲覧が揃っても、情報が古くなると機会損失が生まれます。3段階目は 投稿機能・営業時間の更新・写真/口コミへの即時反応 を習慣化し、Googleから「活動中のビジネス」として認識され続ける継続運用のフェーズです。
継続的な投稿機能活用
GBPの投稿機能で週1回以上の新着情報を発信することで、Googleに「活動中のビジネス」として認識され、検索順位・クリック率の両面にプラス影響があります。
営業時間・特別営業時間の正確性
祝日・臨時休業・年末年始等の特別営業時間を都度更新することで、「行ったのに閉まっていた」という信頼損失を防げます。
新着写真・口コミへの即時反応
ユーザーが投稿した写真・口コミには可能な限り早く返信することで、顧客満足度向上とGoogleの評価向上を同時に実現できます。
こうした継続運用を自社で回す時間がない場合は、MEO対策サポートサービスで運用を代行できます。多店舗の場合は管理ツール おもてハブ で一元管理可能です。
3段階がすべて整ったら — SV撮影相談のタイミング
①発見・②閲覧・③来店動機の3段階が整った状態でSV撮影を行うと、撮影した店内パノラマがGBP集客ファネル全体を底上げする形で効果を発揮します。逆にGBPが未整備のままSVだけ撮影しても効果は限定的です。
当社はGoogle Street View 認定代理店として2015年から11年、累計4億6千万回の閲覧を積み上げた実績があります(Google Street View Summit 全4回招待(2016-2019/現地参加3回)(うち現地参加は後の3回)の実績)。数値的な効果は SV導入の効果を数値で解説(Google公式データ) で詳しく説明しています。
実際の撮影事例は 事例一覧ページ から業種別・エリア別に閲覧できます。撮影の実際のステップ・事前準備については ストリートビュー撮影の流れと事前準備チェックリスト をご覧ください。
次に読むべき記事
- 前の記事:SVをGoogleビジネスプロフィールに掲載する魅力とは?
- 次の記事(第2章):屋内版Googleストリートビュー撮影方法と公開ルール
- カテゴリ目次:カテゴリ:ストリートビュー
GBP整備の基礎をつかんだら、第2章ではストリートビュー撮影の仕組み・Googleの撮影ルール・撮影ポイント設計の原則など、撮影前に押さえておくべき知識を学びましょう。
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ビジネスの状況に合わせて、2つの入口をご用意しています。すでにGBPが整っている場合はSV撮影から、まだMEO対策を始めていない場合はSV+MEOの一気通貫プランが向いています。撮影ポイントの設計・お見積りはいずれも無料です。
![GoogleビジネスプロフィールMEO対策サポート[おもてなし.com]](https://meo.omotenashi.com/wp-content/uploads/2022/06/cropped-cropped-0540977b4b7e7b0015ae94050b534a77.png)
