本記事のスコープ:ホテル・旅館・民宿・ゲストハウス・ホステル・ラブホテル等の宿泊業のGoogleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)運用を2026年版で解説します。宿泊業だけに解放されている「ホテルの詳細」属性設定・2022年追加のサステナビリティ属性・運用ベストプラクティスまで網羅。
名称について:「Googleマイビジネス」は2021年11月にGoogleビジネスプロフィールへ名称変更されました。本記事では検索ニーズに合わせて両方の呼び方を併記しています。
こんな方におすすめ
- ホテル・旅館・民宿・ゲストハウス等の運営者で、Googleビジネスプロフィールを本気で活用したい方
- 「宿泊業 MEO」「旅館 Googleマイビジネス」などで検索してたどり着いた方
- ホテル属性を一度も編集していない・属性欄が「不明」のまま残っている施設の運営者
- 2022年追加のサステナビリティ属性を正しく設定して差別化したい方
- GBPを自社で整備する人手が足りない・運用代行を検討している方
宿泊業がGBPで差別化できる5つの理由
要点:宿泊業のGBPには、他業種にはない専用UI「ホテルの詳細」が用意されており、属性を正しく埋めるだけで競合と差がつきます。特にインバウンド需要が戻った2024-2026年、GBP整備の有無が予約の入口を左右しています。
① 宿泊業専用の「ホテルの詳細」属性(11カテゴリ)
飲食店や小売店など多くの業種には「属性」(Attribute)という自由記述欄しかありませんが、宿泊業にはホテル専用の詳細編集画面が用意されています。インターネット・食事・ポリシー・アクティビティ・サービス・子供・プール・駐車場・ウェルネス・ビジネス&イベント・ペットの11カテゴリに分かれ、数百の設備・サービスを細かく登録できます。GoogleマップやGoogleトラベルで宿泊検索した旅行者は、この属性情報をもとに絞り込みを行います。
② 2022年追加「サステナビリティ属性」(エコ認証連携)
2022年にGoogleはホテルGBPに サステナビリティ属性 を追加しました。Travalyst(Google傘下の旅行サステナビリティ団体)との連携で、エネルギー効率・水資源保護・廃棄物削減・社会貢献の4カテゴリを入力可能です。Green Key / Green Seal / EarthCheck 等の第三者認証を取得している場合はエコ認証バッジが Google トラベル検索結果に表示されます。環境意識の高い海外旅行者・若年層の意思決定に影響する差別化要素です。
③ 予約リンク(直予約誘導)
GBPには予約リンクを設置でき、ユーザーは検索結果から直接予約画面に遷移できます。自社直販サイトを予約リンクに設定することで、OTAへの手数料を払わない直予約を増やせます。
④ 室内写真・ストリートビュー(屋内版)
宿泊業は「泊まる前に中を見たい」需要が極めて強い業種です。ロビー・客室・大浴場・露天風呂・朝食会場の写真はもちろん、屋内版ストリートビュー(360°パノラマ)で施設全体をウォークスルーさせると、予約決定率が大きく変わります。弊社のホテル・旅館向けストリートビュー撮影プランもぜひご検討ください。
⑤ 口コミとオーナー返信
宿泊業は口コミが予約率に直結する業界です。全ての口コミへのオーナー返信・ネガティブ口コミへの誠実な対応・高評価口コミからの具体的な魅力抽出で、検索順位とクリック率の両面にプラス効果があります。
ホテルの詳細属性の編集手順(2026年版)
UI変更にご注意:2019年当時は「Googleマイビジネス管理ページの左メニューから情報」という経路でしたが、2022年に旧管理ダッシュボードが廃止され、現在はGoogle検索やGoogleマップから直接プロフィールを編集する方式に変わりました。本記事の手順も2026年版の経路で解説します。
オーナー確認済みのGoogleアカウントでログインした状態で、Google検索で自社名を検索するか、business.google.com にアクセスします。
検索結果内に表示される自社のプロフィールパネルから「プロフィールを編集」ボタンをクリックします。
編集画面の上部タブから「ホテルの詳細」を選択します。このタブはカテゴリが宿泊業として認識されているプロフィールにのみ表示されます。表示されない場合は§7「旅館・民宿等の扱い」をご参照ください。
インターネット・食事・ポリシー・アクティビティ・サービス・子供・プール・駐車場・ウェルネス・ビジネス&イベント・ペットの11カテゴリから編集したい項目を選び、「あり」「なし」「その他」のいずれかを設定。設定後は「適用」または「保存」で反映されます。営業時間や写真と同じく数分〜数時間で反映されます。
「ホテルの詳細」11カテゴリ概要
要点:各カテゴリには数個〜十数個の属性があります。以下は主要項目だけの抜粋です。Google側でも項目追加が続いているので、定期的に自社プロフィールの未入力欄を確認して埋めていくのがおすすめです。
| カテゴリ | 主要属性(抜粋) |
|---|---|
| インターネット | Wi-Fi(全室/共用エリア/有料/無料)・館内インターネット設備 |
| 食事 | レストラン・バー・ビュッフェ・ルームサービス・朝食(料金/ビュッフェ形式)・自動販売機 |
| ポリシーとお支払い | チェックイン・チェックアウト時刻(30分単位)・現金/クレジット/デビット/NFCモバイル決済・禁煙・子供宿泊無料・オールインクルーシブ |
| アクティビティ | ビーチ至近・自転車レンタル・ゴルフ・テニス・スキューバ・カジノ・ナイトクラブ 等 |
| サービス | コンシェルジュ・手荷物預かり・両替・エレベーター・ランドリー・対応言語(英/中/韓/仏/独/西/越/泰 等14言語) |
| 子供 | 子供向けアクティビティ・ベビーシッター・託児施設 |
| プール | 屋内/屋外・大人専用・温水・温泉・子ども用・ウォータースライダー |
| 駐車場&アクセス | 駐車場(有/無/料金)・セルフ/バレーパーキング・電気自動車充電スタンド・空港送迎 |
| ウェルネス | ジム・スパ・マッサージ・サウナ・美容室・医師の当直 |
| ビジネス&イベント | 会議室(数量)・ビジネスセンター |
| ペット | ペット同伴可否・料金・犬/猫の区別 |
参考までに、各カテゴリの画面キャプチャ(※2020年撮影・2026年時点でUIは一部変更されている可能性あり)を以下に掲載します。実際の編集画面で項目名・並び・選択肢が若干異なる場合は現行UIに従ってください。
インターネット

Wi-Fiの有無・料金(無料/有料)・全室完備/共用エリアのみ、館内インターネット設備(パソコンコーナー)等を設定します。海外旅行者の決定要素として極めて重要です。
食事

レストラン・バー・ビュッフェ・朝食・ルームサービスの有無と料金を設定します。朝食の有無と料金は予約決定率に直結するので必ず入力してください。
ポリシーとお支払い

チェックイン・チェックアウト時刻、支払方法(現金・クレジット・デビット・NFC)、禁煙、子供宿泊無料、オールインクルーシブの有無を設定します。
アクティビティ / サービス / 子供



レクリエーション(ゴルフ・テニス・スキューバ・ビーチ至近など)、エンターテインメント(カジノ・ゲームルーム)、ゲストサービス(コンシェルジュ・手荷物預かり・両替・エレベーター・対応言語14種)、子供向けサービス(ベビーシッター・託児施設)を設定します。
プール / 駐車場&アクセス / ウェルネス



プール(屋内/屋外/温水/温泉など)、駐車場(有無・料金・セルフ/バレー・電気自動車充電スタンド)、空港送迎、ウェルネス(ジム・スパ・マッサージ・サウナ・美容室)を設定します。温泉・サウナは日本の宿泊業の強みなので入力必須です。
バリアフリー / ビジネス&イベント / ペット



バリアフリー(駐車場・プール・エレベーター)、会議室・ビジネスセンター、ペット同伴可否(犬・猫の区別・料金)を設定します。バリアフリーはシニア需要・車椅子対応で必ず整備すべき項目です。
【2022年新設】サステナビリティ属性
🆕 2022年以降の大型追加:Googleは2022年夏、Travalyst(Google傘下の旅行サステナビリティ団体)と連携して、ホテルGBPにサステナビリティ属性を追加しました。エコ意識の高い海外旅行者・若年層の意思決定に直接影響します。
4つの属性カテゴリ
| カテゴリ | 属性例 |
|---|---|
| エネルギー効率 | エネルギーセービングプログラム・再生可能エネルギー・太陽光発電・LED照明・環境配慮建築 |
| 水資源保護 | タオル再利用プログラム・節水シャワー・節水トイレ |
| 廃棄物削減 | アメニティ類の廃止または大型サイズ・ワンウェイプラスチック削減・食品廃棄物削減 |
| 社会貢献 | 地域コミュニティ支援・サステナブル調達 |
第三者エコ認証との連携
以下のような国際的なサステナビリティ認証を取得していると、GoogleトラベルやGoogle検索の検索結果にエコ認証バッジが表示されます。
- Green Key(グリーンキー・国際的な環境認証・日本ではほぼ未普及だが申請可能)
- Green Seal(米国発の環境認証)
- EarthCheck(オーストラリア発・観光業向け)
- LEED(建築物の環境性能認証)
- その他Travalystが認めた認証プログラム
認証取得にはコストと期間がかかりますが、インバウンド富裕層・欧米若年層の集客ではROIが高い施策になります。認証未取得でも属性だけは可能な限り入力しておくと、Googleトラベルのサステナビリティフィルタに引っかかる可能性があります。
客室の詳細
客室の標準設備

エアコン・客室内浴室・バスタブ・シャワーについて、「全室あり」「一部の客室にあり」「なし」「その他」から選択します。これは日本旅館で特に重要です(シャワー室のみ/バスタブありの区別で予約満足度が大きく変わる)。
客室内の調理設備

キッチン・冷蔵庫・電子レンジ・コーヒーメーカー・ミニバーの有無(全室/一部/なし)を設定します。ビジネスホテル・アパートメントホテル・長期滞在型ホテルでは特に重要です。
属性設定のベストプラクティス
要点:属性は単に並べるだけでなく「正確に」「全て埋めて」「写真と一致させる」ことで初めて効果が出ます。未入力項目は「情報なし」として旅行者に解釈され、検索の絞り込みから外れます。
① 「不明」や未入力のまま残さない
属性で「その他」や未入力のまま残っている項目は、Googleトラベルのフィルタリング対象から外れます。旅行者が「Wi-Fiあり」「朝食あり」「駐車場あり」でフィルタしたときに、実際にWi-Fiや朝食があるのに属性を入力していないホテルは候補から消えるのです。最低でもすべての項目を「あり/なし/その他」のいずれかで埋めましょう。
② 属性と写真・口コミを一致させる
属性で「朝食あり/ビュッフェ」と入力したのに、写真が洋食セットだけだったり、口コミに「朝食の品数が少なくて期待外れ」と書かれていたりすると、GoogleとユーザーはGBPの信頼度を下げます。属性で書いたことは必ず写真・口コミ返信でも裏付けしてください。
③ 四半期ごとに見直す
Googleは属性項目を随時追加しています。2022年のサステナビリティ属性のように大きな更新もあれば、細かい新設もあります。四半期ごとに編集画面を開き、未入力の新項目がないか確認してください。営業時間・休業日・季節限定プラン等の更新も同じタイミングで一緒にやると効率的です。
④ 旅行者の意思決定要因を優先的に埋める
属性のすべてが同じ重要度ではありません。旅行者の予約判断に特に影響する以下は最優先で入力してください:
- Wi-Fi(有無・無料/有料)
- 朝食(有無・料金・ビュッフェ/セット)
- 駐車場(有無・料金・バレー/セルフ)
- チェックイン/アウト時刻
- 禁煙・ペット同伴可否
- バリアフリー(特にシニア需要・車椅子対応)
- 対応言語(インバウンド需要)
旅館・民宿・ゲストハウス・ラブホテル等の扱い
要点:「ホテルの詳細」タブが表示されるかは、GBPでのカテゴリ選択で決まります。適切なカテゴリを設定していないと、せっかくの宿泊業専用UIが使えません。
「ホテルの詳細」が出るカテゴリ
以下のようなカテゴリをメインカテゴリまたは追加カテゴリに設定すると「ホテルの詳細」タブが表示されます:
- ホテル・リゾートホテル・ビジネスホテル・カプセルホテル
- 旅館(温泉旅館含む)
- 民宿・ペンション・ロッジ
- ゲストハウス・ホステル・バックパッカー宿
- ラブホテル
- サービスアパートメント・バケーションレンタル
- B&B(ベッドアンドブレックファスト)
カテゴリ設定の注意点
メインカテゴリは事業実態に最も近いものを1つだけ選びます。例えば温泉旅館なら「旅館」、ビジネスホテルなら「ビジネスホテル」。追加カテゴリは最大9つまで設定でき、付帯施設(温泉施設・レストラン・宴会場等)を補足できます。カテゴリ選定を誤るとホテルの詳細タブそのものが表示されないので注意してください。詳しくは カテゴリ設定の最重要ポイント をご参照ください。
よくある質問
旅館や民宿でも「ホテルの詳細」は設定できますか?
設定できます。GBPのカテゴリで「旅館」「民宿」「ゲストハウス」等の宿泊業カテゴリを選択していれば、編集画面に「ホテルの詳細」タブが表示されます。タブが見つからない場合は、メインカテゴリが宿泊業以外(例: 飲食店・イベントスペース)に設定されている可能性があります。§7の宿泊業カテゴリリストをご確認ください。
全ての属性を埋める必要がありますか?「不明」のまま残してもいい?
「不明」や未入力のままだと、Googleトラベルのフィルタリング(「Wi-Fi無料でフィルタ」等)から外れてしまい、検索で見つけにくくなります。最低でもすべての項目を「あり/なし/その他」のいずれかで埋めることをおすすめします。特に旅行者の予約決定要因であるWi-Fi・朝食・駐車場・チェックイン時刻・禁煙は最優先で入力してください。
サステナビリティ属性を設定するとどんな効果がありますか?
Googleトラベルのサステナビリティフィルタで自社プロフィールが候補に挙がりやすくなります。Green Key・Green Seal・EarthCheck等の第三者認証を取得していれば、検索結果にエコ認証バッジが表示されます。環境意識の高い欧米若年層・インバウンド富裕層の集客ではROIの高い施策です。認証未取得でも属性は可能な限り入力しておきましょう。
スマホアプリから編集できますか?
可能ですがPCブラウザからの編集を推奨します。スマホアプリ(Googleマップアプリ内のビジネスプロフィール機能)でも一部の属性は編集できますが、PC版のほうが全項目を一覧しやすく、入力漏れを防げます。急ぎの修正はスマホ、全体整備はPCと使い分けるのがおすすめです。
ホテルの詳細を定期的に見直すべきタイミングは?
四半期に1度(3ヶ月に1度)の見直しを推奨します。Googleは属性項目を随時追加しているため、半年ぶりに開くと未入力の新項目が数個増えていることも珍しくありません。営業時間・季節限定プラン・写真の入れ替え・口コミ返信と一緒に定期タスク化すると効率的です。
宿泊業のGBP運用を代行してもらえますか?
弊社のMEO対策サポートでは、ホテル・旅館・民宿等の宿泊業に特化したGBP運用代行を行っています。属性の定期整備・サステナビリティ項目の設定・口コミ返信・投稿運用までワンストップで対応可能です。客室・ロビー・大浴場の屋内版ストリートビュー撮影と合わせると相乗効果が期待できます。
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属性の網羅整備・サステナビリティ設定・写真運用・口コミ対応・屋内版ストリートビュー撮影まで、宿泊業のGoogle集客を総合的に支援します。
当社は2015年の創業以来、Google認定のStreet View Trusted Photographer・MEO対策支援事業者として11年超の実績を積み重ねてきました。ホテル・旅館・民宿等の宿泊業様には、客室・ロビー・大浴場・露天風呂の屋内版ストリートビュー撮影と、GBPの継続運用代行をワンストップでご提供できます。
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