Googleビジネスプロフィールの商品登録 完全ガイド【2026年版】|物販店向け・サービス/メニューとの使い分け・Ask Maps時代の集客戦略

監修:友添 成隆(株式会社おもてなしドットコム代表取締役・Google ストリートビュー認定撮影パートナー・Google Street View Summit 全4回招待(2016-2019/現地参加3回)〔2016アムステルダム・2017東京・2018シリコンバレー・2019ロンドン〕うち現地参加3回・2015年1月創業・GoogleマイビジネスからGoogleビジネスプロフィールまで11年継続運用支援)

「Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)の商品登録機能、登録すべきか迷っている」「物販店で商品をどう載せれば集客につながる?」「写真サイズや登録手順を知りたい」「そもそも自分の店舗に商品セクションが出てこない」——本記事はこうした実務的な疑問に答える完全ガイドです。海外 Local SEO 業界の最新分析と、弊社11年の運用支援経験を統合してお届けします。

結論を先取りすると、商品登録は2026年現在「最も活用されていない隠れた集客資源」のひとつです。物販系の店舗が手付かずで放置している中、先に整備すれば AI 検索(Ask Maps・AI Overviews)で引用される領域を取れます。本記事では、何を・どう・いつ登録するかの実務手順から、Ask Maps 時代の集客効果最大化までを順に解説します。

本記事を読む前にひとつだけ重要な前提:Googleビジネスプロフィールには「メニュー」「サービス」「商品」という似た3つのセクションがあり、どのセクションが表示されるかは選択した業種カテゴリに依存します。本記事は 「商品(Products)」セクションに絞った解説です。飲食店の方は メニュー登録 完全ガイド、美容院・治療院・士業等のサービス業の方は サービスセクション(後述§3〜§4参照)が正しい運用になります。

商品登録は物販店集客の隠れた最強武器【3分で結論】

本記事の重要ポイント4点

  1. 商品登録は集客に直結する:Google 検索・マップ・AI 検索(Ask Maps)すべてで店舗の「売り物」が見える
  2. 2026年3月発表の Ask Maps が商品登録を引用源に:「近くで○○を売ってる店は?」というユーザー質問に商品登録セクションから AI が答える
  3. カテゴリで使うセクションが変わる:飲食店は「メニュー」、サービス業は「サービス」、物販系が「商品」を使う
  4. 物販系の競合の多くは手付かず:先行整備すれば AI 引用源としての可視性で差をつけられる

こんな方におすすめ

  • 物販店・小売店・専門店(眼鏡・時計・雑貨・アパレル等)の店舗オーナー・MEO担当者
  • 「自分の店舗に商品セクションが表示されない」原因を知りたい方
  • 商品登録を始めたいが「何をどう載せるか」迷っている方
  • 商品写真の撮り方・推奨サイズを知りたい方
  • 多店舗運営で商品登録を効率化したい運営事業者
  • Ask Maps / AI Overviews 時代の集客戦略を学びたい方

なぜ今、商品登録が重要なのか — Ask Maps 時代の集客効果

2026年3月12日、Google は Ask Maps(Gemini AI による会話型検索機能)を Google Maps に統合すると公式発表しました(Google Blog 2026-03-12 / 米国・インドで Android・iOS 両対応で順次展開)。これにより、ユーザーが「近くでヴィンテージのレザーバッグを売ってる店ある?」「子供向けの本を扱っている書店は?」といった具体的な質問を AI に投げかけ、AI が店舗の商品登録セクションから直接情報を引用して答える時代が始まっています。

商品登録が活用される3つの集客チャネル

  • Google マップの店舗プロフィール:商品セクションに表示・タップで詳細表示
  • Google 検索結果のナレッジパネル:店舗名検索時に商品が表示
  • Ask Maps の AI 回答:「○○を売っている店は?」のユーザー質問に商品登録から AI が引用(業界一般論として将来的な引用源と評価されている)

先行者利益のチャンス(業界一般論):物販系の競合の多くは商品セクションを手付かずで放置しています。今のうちに整備しておけば、AI 引用源としての可視性で差別化できる可能性が高い領域です。これは「やって当然」になる前に動ける数少ないチャンスのひとつです。

【重要前提】商品セクションは全GBPに表示されるわけではない

本記事を読み進める前に、もっとも重要な前提を整理します。Googleビジネスプロフィールには似た3つのセクション(メニュー・サービス・商品)があり、選択した業種カテゴリによって、表示されるセクションが決まります。「自分の店舗の管理画面に商品セクションが出てこない」というご相談は、ほとんどがこのカテゴリ依存の仕様によるものです。

3つのセクションの使い分け早見表

セクション主な対象業態表示条件(カテゴリ依存)関連記事
メニュー飲食店・カフェ・バー・居酒屋飲食店系のプライマリカテゴリ選択時のみ表示メニュー登録 完全ガイド
サービス美容院・治療院・クリニック・士業・清掃・引越等のサービス業サービス業系のカテゴリ選択時に「サービス」セクション表示本記事§4参照(別記事準備中)
商品物販店・小売店・専門店(眼鏡・時計・雑貨・アパレル等)物販系カテゴリ選択時に「商品」セクション表示本記事

なぜカテゴリで分かれているのか

Google は店舗の業態に合わせて、ユーザーが探す情報を最適な形で提供しています。飲食店ユーザーは「料理・価格・写真」を見たいのでメニューセクション、美容院ユーザーは「施術内容・所要時間・料金」を見たいのでサービスセクション、物販店ユーザーは「商品名・在庫・価格」を見たいので商品セクション、というように業態の検索意図に対応する設計になっています。

ハイブリッド業態(カフェ&雑貨販売・美容院&商品販売 等)の場合:プライマリカテゴリで決まるセクションが優先表示されます。例えばプライマリを「カフェ」に設定すればメニュー機能が、副次的な雑貨販売をアピールしたい場合はソーシャルプロフィール商品写真をプロフィール画像に登録する等の代替手段で訴求します。

商品セクションが使える業種・使えない業種

本記事の主題である「商品セクション」がフィットする業種と、フィットしない業種を整理します。間違ったセクションに登録すると Google にインデックスされず、せっかくの努力が集客効果につながりません。

✅ 商品セクションを使うべき業種(物販系)

業種商品登録が効く理由具体的な活用パターン
アパレル・雑貨店商品検索の入口・在庫確認のニーズ看板商品・新作・季節商品を 10〜20 点掲載
専門小売(眼鏡・時計・楽器等)取扱ブランド検索主力ブランド・取扱メーカー
書店・古本店取扱ジャンル・特集本専門ジャンル・新刊・自店仕入れの古本
食料品専門店(コーヒー豆・ワイン等)仕入れ商品の検索看板銘柄・季節限定品
家具・インテリア店主力商品の写真検索看板家具・取扱ブランド

❌ 商品セクションではなく「サービスセクション」を使うべき業種

以下の業種は「サービスセクション」に施術メニュー・コース・料金を登録するのが正解です。商品セクションに登録しても適切に表示されないか、Google が想定する検索意図とズレるためインデックスされにくくなります。

業種使うべきセクション登録例
美容院・サロンサービスカット・カラー・パーマ・ヘッドスパ等の施術メニュー
クリニック(自由診療)サービス美容医療メニュー・自由診療コース
整体・治療院サービス初回コース・回数券・施術メニュー
士業(弁護士・税理士・行政書士)サービス相談料・顧問契約・各種申請代行
清掃・引越・修理サービス料金パックメニュー・追加オプション
飲食店メニュー料理単品・コース・ドリンク

サービスセクションの登録手順・ベストプラクティスについては別記事で解説予定です。当面は MEO対策サポートで個別ご相談を承ります。

⚠️ Google の自動「Products」機能は日本では使えない

Google には小売業向けに POS や ECサイトと連携して在庫を自動表示する「自動 Products 機能」がありますが、これは 2026年4月現在、米国・カナダ・英国・アイルランドのみ提供されている機能です(Google公式ヘルプ確認済)。日本の店舗では手動登録のみが利用可能で、本記事も手動登録を前提に解説します。

⚠️ 商品セクションに登録できない品目(Shopping Ads ポリシー)

商品セクションは Google の Shopping Ads ポリシーに準拠する必要があり、以下の規制対象は登録不可です。

  • アルコール飲料
  • タバコ製品
  • ギャンブル関連
  • 金融サービス(投資商品・保険等)
  • 医薬品・処方薬
  • その他規制対象品目

何を登録すべきか — 主力商品の選び方

大原則:全商品を登録する必要はありません。手動 UI で1点ずつ登録するため、いきなり全商品を目指すと挫折します。主力 5〜15 点から始めるのが現実的です。

優先順位の付け方(4つの基準)

  1. 看板商品:店舗の代表となる商品(一番売れているもの)
  2. 差別化商品:競合店舗にない独自商品・限定品
  3. 季節商品:今の時期に売り出したい新商品・キャンペーン対象
  4. 検索される商品:「○○ 売ってる店」と検索されそうな具体的な商品名

逆に登録不要なもの

  • 取扱が少ない商品(在庫切れリスクが高い)
  • 店舗ごとに異なる商品(多店舗の場合)
  • 季節外・廃番商品
  • 店頭でしか説明できない複雑な商品
  • Shopping Ads ポリシー違反品目(§4参照)

商品登録のフィールド完全ガイド

商品登録セクションで設定できる主なフィールドと、各項目の書き方ベストプラクティスを整理します。

フィールド必須/任意書き方のコツ
商品名必須正式名称+特徴語(例:「ブラジル・サントス No.2 中煎りコーヒー豆」)
カテゴリ推奨店舗が自由に設定可能。「コーヒー豆」「アクセサリー」等の検索される語
価格任意固定価格 or 「〜から」で価格帯表示も可能
説明推奨素材・産地・サイズ・用途を具体的に(AI 引用率向上の観点)
商品写真推奨正方形・1080×1080以上・商品単体(詳細は §7)
商品リンク任意自社サイトの商品詳細ページ URL

商品写真の撮り方とサイズ

商品写真は商品登録の「顔」です。ユーザーが商品をクリックするかどうかも写真の質で大きく左右されます。

推奨サイズと形式(業界一般論)

  • 形式:正方形(1:1 アスペクト比)が推奨
  • サイズ:1080×1080 ピクセル以上
  • 容量:5MB 以下が扱いやすい
  • ファイル形式:JPEG / PNG

上記サイズは業界一般論として広く採用されている目安です。Google公式仕様で厳密に明示されているわけではありませんが、正方形の高解像度画像のほうがマップ・検索・AI 回答での見映えが安定します。

撮影のコツ

  • 商品単体:背景はシンプル or 白(AI が商品を識別しやすい)
  • 明るさ均一:影が強すぎない自然光 or ソフトボックス使用
  • 正面 or 斜め45度:商品の特徴が分かる角度
  • 複数アングル不要:商品登録は1商品1枚

GBP 写真全般の運用詳細(カバー写真・店内・スタッフ等)は GBP 写真完全ガイド を参照してください。

商品名・説明文の書き方(AI 引用率を最大化する5原則)

Ask Maps / AI Overviews に商品登録セクションを引用してもらうための文章作成原則を5つ整理します(業界一般論)。

  1. 商品名は「正式名称+特徴語」:単に「コーヒー豆」ではなく「ブラジル・サントス No.2 中煎りコーヒー豆」のように具体化
  2. 説明文は具体性重視:素材・産地・サイズ・用途・対象を明記(AI が「○○用の××はある?」に答えやすくなる)
  3. 検索される語を含める:「ヴィンテージ」「オーガニック」「日本製」等のユーザーが検索する語
  4. カテゴリ分類を正確に:「コーヒー豆」「アクセサリー」等、ユーザーが想像しやすい分類
  5. 定期更新で鮮度シグナル維持:四半期ごとの見直しで AI が「今も販売中」と判断

商品の登録手順(PC・スマホ)

  1. GBP 管理画面にログイン

    business.google.com にログインし、商品を登録する店舗のプロフィールを開く。スマホの場合は Google マップアプリのプロフィール画面から。

  2. 「商品」セクションを開く

    「プロフィールを編集」または「商品の追加」リンクから商品セクションへ移動。商品セクションが表示されない場合は §10 のチェックリストへ

  3. 商品情報を入力

    商品名・カテゴリ・価格・説明文・商品写真を入力。商品リンクがあれば自社サイトの URL も追加。

  4. 保存して公開

    保存後、数分〜数時間で Google マップ・検索結果のプロフィールに反映される。

「商品セクションが出てこない・表示されない」場合のチェックリスト

「商品を登録しようとしたが、管理画面に『商品』のメニューが見当たらない」「以前は出ていたのに消えた」というご相談は珍しくありません。多くは業種カテゴリの設定に起因しており、整理すると以下の6つの原因が考えられます。

考えられる原因

  • ① プライマリカテゴリが物販系でない:飲食店系を選んでいると「メニュー」が、サービス業系を選んでいると「サービス」が優先表示され、「商品」セクションが出てこない
  • ② カテゴリが「商品セクション非対応」:Google の設計上、カテゴリによっては商品セクションが用意されていない場合がある
  • ③ 反映待ち:登録から24〜72時間の審査期間中
  • ④ プロフィール一時停止中:GBP がガイドライン違反で停止されているとセクションも非表示
  • ⑤ Googleマップアプリのキャッシュ:古い情報のキャッシュが残っている
  • ⑥ アカウントの権限不足:管理者権限がないアカウントでは編集できない

対処手順

  1. プライマリカテゴリを確認:「プロフィールを編集」→「ビジネスカテゴリ」で物販系のカテゴリ(小売店・専門店等)になっているか
  2. 業態が物販系でない場合は本記事の対象外:飲食店は メニュー登録 完全ガイド へ・サービス業は §4 を参照
  3. 72時間待つ:反映待ちの可能性
  4. Googleマップアプリでキャッシュクリア:別端末・シークレットモードで確認
  5. 権限を確認:管理者・所有者権限でログインしているか
  6. それでも表示されない場合は Google サポートへ:管理画面の「ヘルプ」から問い合わせ

カテゴリ変更は慎重に:プライマリカテゴリの変更はランキングに大きく影響します。商品セクションを使いたいだけのために安易にカテゴリを変えると、本来の業態と検索意図がズレてかえって集客が下がるリスクがあります。詳しくは GBPカテゴリ設定の完全ガイド を参照してください。

商品・メニュー・サービスの3セクション完全比較

本記事§3で軽く触れた3つのセクションの違いを、運用詳細レベルで比較します。自分の業態でどのセクションを使うべきかの判断材料にしてください。

項目商品セクションメニューセクションサービスセクション
主な対象業種物販店・小売・専門店飲食店・カフェ・バー美容・医療・士業・清掃・引越
登録単位商品単体料理・ドリンク単体施術・コース・対応業務
標準フィールド商品名・カテゴリ・価格・説明・写真料理名・価格・説明・栄養・アレルゲンサービス名・所要時間・価格・説明
カテゴリ自由度店舗が自由設定飲食固定カテゴリサービス固定カテゴリ+カスタム
API での一括投入不可(手動UIのみ)FoodMenus API で可能条件付き対応
関連解説記事本記事メニュー登録 完全ガイド準備中

正しいセクションに登録することで、Google が業態に応じた最適な検索表示を行ってくれます。間違ったセクションに登録すると検索意図とのズレで集客効果が出にくくなるため、業態 × カテゴリ × 使うセクションの3点セットを最初に正しく揃えることが何より重要です。

商品登録の運用ルール(更新頻度・季節入れ替え)

登録して終わりではなく、定期的な見直しが集客効果を維持します。鮮度シグナルが AI 引用率を左右します。

推奨運用カレンダー

頻度作業内容
月1回「現在販売中」と異なる商品が残っていないか目視チェック
四半期ごと商品リスト全体の見直し(廃番・終売の整理)
年4回(季節入れ替え)季節商品の入れ替え(春夏秋冬で看板商品を更新)
2-3年ごと商品写真の撮り直し(古い写真は鮮度低下)

運用負荷を下げる工夫

  • 商品マスター表(スプレッドシート)を作成し、登録時はコピペで投入
  • 商品写真は撮影時にまとめて編集(正方形クロップ・ファイル名規則を統一)
  • 説明文はカテゴリ別のテンプレを用意して固有部分のみ書き換え
  • 季節入れ替えは年4回のスケジュール化(カレンダー通知)

多店舗運営での効率化

多店舗(10 店舗以上)の商品登録は1店舗ずつ手動で行う必要があり、運用負荷が大きくなります。店舗数別の現実的な運用パターンを整理します。

店舗数推奨運用所要時間目安(初回登録)
1-3 店舗店長が直接登録1店舗 1-2時間
4-10 店舗本部担当者 1名が一括登録1店舗 30-60分(テンプレ化後)
11-30 店舗本部チーム or 運用代行初回 20-30 時間
31 店舗以上運用代行が現実的初回 1-2 ヶ月のプロジェクト化

多店舗の効率化テクニック

  • 商品マスターは本部のスプレッドシートで一元管理
  • 商品写真は本部で撮影・編集して全店舗共通利用
  • カテゴリ・説明文テンプレは業種別に固定化
  • 各店舗担当者にはコピペ手順書を提供
  • 運用代行サービスの活用(弊社の MEO対策サポート等で個別ご相談ベース対応)

競合がやっていないからこそチャンス(先行者利益)

物販系業種でも、多くの店舗で商品セクションは手付かずの状態です(業界一般論)。これは見方を変えれば、今のうちに整備すれば競合より早く AI 引用源としての可視性を確保できる絶好のチャンスです。

先行整備の3つのメリット

  • AI 引用源としての可視性:「○○を売っている店は?」というユーザー質問に対し、商品登録が整っている数少ない店舗として優先的に引用される可能性
  • マップ検索での差別化:商品が並んでいる店舗 vs 何もない店舗で、ユーザーの選択意欲に明確な差が出る
  • 運用ノウハウの先行蓄積:早く始めれば、AI 引用率を上げる試行錯誤の経験を競合より早く積める

競合観察のヒント:自店舗の競合店を Google マップで見て、商品登録セクションが整備されている店舗がどれだけあるかチェックしてみてください。多くの業種で「ほとんどの競合が手付かず」という事実に驚くはずです。これが先行者利益のチャンスである根拠です。

【ちょっとした裏話】商品登録には実は API がない — 弊社が API レベルから見た Google の意図

弊社は Googleビジネスプロフィール API を活用した多店舗管理ツール「おもてハブ」を11年自社開発・運用しているため、Google の API 仕様を細部まで把握しています。商品登録機能には実は知られざる「裏事情」があり、店舗オーナーの皆さんが運用方針を考える際のヒントになります。読み物として気軽にお読みください。

驚きの事実:メニュー登録には API があるのに、商品登録にはない

飲食店向けのメニュー登録には、Google が公式の API(FoodMenus エンドポイント)を提供しています。この API を使えば、サードパーティ製品から複数店舗のメニューを一括で機械的に更新できます。1店舗ずつ手動で UI を操作するより圧倒的に効率的です。

ところが、商品登録には公式 API が一切提供されていません。これは海外 Local SEO 専門メディアでも明確に指摘されている事実です。サードパーティ管理ツールから商品情報をプログラム経由で投入する手段が、Google から公式に用意されていないのです。

弊社が Google 公式 HELP に問い合わせた結果

友添 成隆(株式会社おもてなしドットコム代表取締役)
「弊社の多店舗管理ツール『おもてハブ』では、早い段階から商品登録機能の実装を検討してきました。しかし Google はメニュー登録には API を提供しているにもかかわらず、商品登録には API を一切提供していません。当時 Google 公式 HELP にも問合せを行いましたが、商品登録 API は『存在しない』との回答を受けたため、おもてハブでの商品登録機能の実装を断念しました。

現在は社内の運用サポートチームが、商品登録が必要な店舗様向けに手動で効率的に対応できる運用体制を整えています。商品登録の多店舗対応は、業界全体として手動運用に頼っているのが現状です。」

なぜ Google は商品登録 API を提供していないのか

Google 公式は「なぜ商品登録 API を提供していないか」について明示的な説明を公表していません(2026年4月時点・複数調査で確認)。以下は弊社11年の運用経験に基づく業界推測です。

  • Merchant Center との棲み分け(推測):Google は商品データ管理のために専用エコシステム「Google Merchant Center」を別軸で提供しており、大規模な商品カタログはこちらで扱う設計と推測されます
  • 商品カタログ規模の違い(推測):飲食店メニューは 50〜200 品目で安定する一方、物販店の商品は数百〜数万単位。GBP 単独で管理する想定ではない可能性
  • 品質維持の意図(推測):API がないことで機械的な大量投入によるスパムや低品質コンテンツの流入を物理的に防げる

この裏事情が店舗オーナーにとって意味すること

API がないという事実は、技術的な話に聞こえますが、店舗オーナーの運用方針には実は重要な影響があります。

  • 多店舗運営は手動運用前提で計画を立てる:API 経由の機械的一括登録はできないため、店舗数に応じた運用体制(担当者配置・代行サービス活用)を最初から織り込む
  • 「商品の一括登録対応」を謳う製品は実装方式を必ず確認する:Google 公式 API がない以上、何らかの独自手段で対応していると思われます。Google の利用規約適合性や仕様変更耐性を、導入前にベンダーに確認することを推奨します
  • 商品登録は「手動だからこそ品質が出せる」と考える:機械的に大量投入できない=1点1点丁寧に作るしかない=結果として AI が引用したくなる質の高いデータになる

こうした技術的背景まで把握したうえで運用設計をするのが、弊社の支援サービスの強みです。Google の API 仕様を11年見てきた経験から、店舗オーナーの皆さんには「機能の表面」だけでなく「Google の意図」まで踏まえた最適解をご提案します。

よくある質問FAQ

Q

管理画面に「商品」セクションが出てこないのですが、なぜですか?

A

業種カテゴリが物販系でない可能性が高いです。プライマリカテゴリが飲食店系の場合は「メニュー」、サービス業系の場合は「サービス」が表示されます。詳細は §3 と §10 のチェックリストを参照してください。

Q

商品登録は何件くらい登録すべきですか?

A

主力 5〜15 点から始めるのが現実的です。手動 UI で1点ずつ登録するため、いきなり全商品を目指すと挫折します。看板商品・差別化商品・季節商品から優先的に登録してください(§5 参照)。

Q

美容院ですが、施術メニューを商品として登録できますか?

A

美容院は「商品」ではなく「サービス」セクションを使うのが正しい運用です。GBP の業種カテゴリで美容院を選択すると「サービス」セクションが表示され、ここにカット・カラー等の施術メニューを登録できます(§4 参照)。

Q

飲食店なんですが、商品登録とメニュー登録、どちらを使うべき?

A

飲食店は必ずメニューセクションを使ってください。詳細は メニュー登録 完全ガイド を参照してください。

Q

商品写真の推奨サイズは?

A

正方形(1:1)・1080×1080ピクセル以上・商品単体(背景はシンプル or 白)が業界一般論として推奨されています。AI が商品を識別しやすい構図にすることで Ask Maps 引用源としての可視性も高まります(§7 参照)。

Q

多店舗で商品登録を効率化する方法は?

A

商品マスターをスプレッドシートで一元管理→各店舗担当者にコピペ投入させる、本部で写真・テンプレを共通化する、運用代行サービスに委託する等が現実解です。10 店舗を超える場合は本部チームか運用代行が必須になります(§13 参照)。多店舗運営の場合は弊社の MEO対策サポートもご相談ください。

Q

登録した商品はどれくらい更新すべきですか?

A

月1回の目視チェック・四半期ごとの全体見直し・年4回の季節入れ替え・2-3年ごとの写真撮り直しが推奨です。鮮度シグナルが AI 引用率を左右するため、放置せず定期更新を心がけてください(§12 参照)。

Q

Ask Maps はいつ日本で使えるようになりますか?

A

Google から日本展開の正式日付発表はありません(2026-04時点)。米国とインドで Android・iOS 両対応の段階展開が始まっています。日本に来てから慌てるより、今のうちに商品登録を整備しておけば、Ask Maps 上陸時に即座に AI 引用源として機能します。

Q

MEO対策サポートで商品登録運用は支援してもらえますか?

A

個別ご相談ベースで対応可能です。MEO対策サポートサービスでは、商品マスター整備・テンプレ作成・複数店舗での登録代行・Ask Maps 引用源最適化等を、貴社の状況に合わせてご提案します。

まとめ:商品登録を始める3ステップ

商品登録を今日から始めるための3ステップを整理します(物販系業種が前提)。

  1. 業種カテゴリと商品セクション表示を確認:プライマリカテゴリが物販系で、管理画面に「商品」セクションが見えるか確認(§3・§10 参照)
  2. 主力商品 5〜15 点をリストアップ+写真と説明文を準備:1080×1080 正方形写真・「正式名称+特徴語」の商品名・具体的な説明文をテンプレ化
  3. GBP 管理画面で順次登録:1点 5-10 分のペースで登録。完了後は四半期ごとに見直しを習慣化

おもてなし.com の GBP/MEO 支援サービス

商品登録の整備・Ask Maps 時代の集客強化を、自社で進めるのが難しい場合は、弊社の支援サービスをご検討ください。2015年1月創業以来11年、Googleマイビジネスからビジネスプロフィールまでの全変遷をリアルタイムで把握してきた業界最古参の実務家が、貴社の状況に合わせた最適解を提案します。

商品登録運用・Ask Maps 引用源最適化を相談する

商品マスター整備・登録代行・写真撮影・AI 引用源強化まで、ワンストップで支援します。

関連記事(GBP/MEO 戦略の総合理解)

この記事を書いた人

友添 成隆

友添 成隆

日本のインターネット黎明期からITコンサルタントとして活動。ドメインレジストラ事業、レンタルサーバ事業、Web開発事業、企業向けグループウェア(ASP)事業、大手不動産企業のWeb開発など、インターネット産業の基盤構築フェーズを20年以上にわたり最前線で経験。

Googleが「Google マイビジネス」を発表(2014年6月)した半年後・2015年1月、そのIT/Web事業の集大成として株式会社おもてなしドットコムを創業し、Google ストリートビュー認定撮影パートナーとして登録。「Googleストリートビューは Googleビジネスプロフィール(旧マイビジネス)に登録するためのツール」という本質を最初から理解し、撮影だけでなくGBP/マイビジネス全体の運用支援を11年間一貫して提供してきた業界最古参のGoogleビジネスプロフィール/MEO/ストリートビュー実務家。

Google本社・日本法人と継続的に対話を重ね、Google Street View Summit に日本から数少ない招待者として全4回連続招待(2016アムステルダム・2017東京・2018シリコンバレー(Mountain View)・2019ロンドン)を受け、うち後の3回(東京・シリコンバレー・ロンドン)に現地参加。Google Places → Googleプレイス → Google マイビジネス → Googleビジネスプロフィール の全名称変遷と仕様変更をリアルタイムで把握しクライアントに伝えてきた稀少なポジション。累計閲覧 4億6千万回+・公開支援事例 553件・MEO対策サポートツール「おもてハブ」を自社開発・運営。