ストリートビュー導入効果の測定方法|GBPの3指標と店舗内部データで評価する

ストリートビュー(インドアビュー)を導入した後、「本当に効果が出ているのか?」を確認したいというお声を多くいただきます。

結論からお伝えすると、Googleビジネスプロフィール(GBP)の仕様変更により、現在はストリートビューの閲覧数そのものを直接測ることはできなくなっています。しかし、GBPで確認できる「行動指標」と、店舗内部の数字を組み合わせることで、ストリートビューの効果を実務的に評価することは十分に可能です。

この記事では、現在のGBPパフォーマンス画面で見られる指標・見られなくなった指標を整理したうえで、実務で使える効果測定のアプローチを解説します。

GBPパフォーマンス画面の現状

かつてGoogleビジネスプロフィールの「インサイト」画面では、プロフィール閲覧数・写真の閲覧数・検索結果での表示回数など、「見られた」ことを示す細かい指標が数多く表示されていました。ところがGoogleは段階的にこれらの指標を削減し、現在の「パフォーマンス」画面はよりシンプルな構成に変更されています。

✅ 現在も確認できる指標

  • ルート検索数(道順検索): ユーザーがナビ起動・ルート検索を実行した回数
  • 電話発信数: GBPから直接電話をかけた回数
  • ウェブサイトクリック数: GBPから公式サイトに遷移した回数

業種によってはこれに加え、メッセージ送信数予約数(ホテル等でGoogleの予約機能を有効化している場合)が表示されることもあります。

❌ 現在は表示されなくなった指標

  • プロフィール閲覧数(検索・マップでの表示回数含む)
  • 写真の閲覧数(ストリートビューを含む)
  • マップ上でのクリック数
  • 投稿・商品・サービスに関連する閲覧数

つまり、「ストリートビューを公開した結果、何回見られたか」を直接GBPの管理画面で把握することは、現在のGoogleの仕様では実質的にできません。この点は導入を検討されるお客様に、正直にお伝えするようにしています。

現在見られる3指標の意味

現在のGBPパフォーマンス画面で見られる3つの指標は、いずれも「ユーザーが来店意向を具体的に示した行動」です。単なる閲覧回数よりも、ビジネスへの影響が直結する重要な数値と言えます。

ルート検索数

ユーザーがGoogleマップ上で「道順を検索」ボタンを押した回数です。実際に来店する直前の行動として最も意味のある指標で、ここが伸びていれば来店数の増加にほぼ直結します。

Google公式データでは、ストリートビュー掲載店の道順検索は平均+42%増加すると報告されています。

電話発信数

GBP上の電話番号をタップして通話に移った回数です。予約・問い合わせに直結する行動で、医療機関・美容院・レストランなど電話予約を受ける業種では最重要指標になります。

ウェブサイトクリック数

GBP上の「ウェブサイト」ボタンから公式サイトに遷移した回数です。より詳しい情報を調べよう・予約しようという意図の強い行動で、オンライン予約型ビジネスでは特に重要です。

ストリートビュー公開前後の比較

これら3指標を使ってストリートビュー導入の効果を評価する最もシンプルな方法が、公開前後の3ヶ月平均の比較です。

比較の手順

  1. 公開前3ヶ月の月次平均を記録(ルート検索・電話発信・サイトクリック)
  2. ストリートビューを公開
  3. 公開後3ヶ月の月次平均を記録
  4. 前後の差(増加率)を算出
  5. Google公式データの業種別増加率(道順+42%等)と比較して、自店舗の伸びが妥当か判断

注意すべき外部要因

公開前後の比較をするときは、以下のようなストリートビュー以外の要因が同時に変化していないかを確認することが大切です。

  • 季節要因(飲食店の繁忙期・閑散期、受験生シーズン等)
  • 近隣の競合店の開業・閉店
  • GBPの情報更新(営業時間変更・カテゴリ変更等)
  • 口コミの大きな増減
  • 広告出稿の開始・停止
  • GBPの写真投稿頻度の変化

これらが同時に動いていると、どれがストリートビューの効果かを切り分けにくくなるため、可能であれば変化する要因を1つに絞って観測することをお勧めします。

店舗内部の指標と組み合わせる

GBPで見える3指標だけでは、「来店意向を示した回数」までしかわかりません。実際に売上・予約に結びついたかを評価するには、店舗内部で既に計測している数字と組み合わせる必要があります。

組み合わせたい内部指標

  • 新規客数: 月次・年次での新規顧客の変化
  • 予約数: オンライン予約・電話予約・来店予約の合計
  • 来店数: レジの客数・受付登録数
  • 売上高: 月次売上の推移
  • 新規客の客単価・リピート率: 初来店客の質も重要

「どこから来たか」を聞く運用

もっとも信頼できる計測方法は、実は新規のお客様に「どうやって当店を知りましたか?」と直接尋ねることです。予約時のフォーム・来店時の会話・簡易アンケートなどで「Googleマップで見つけた」「ストリートビューで雰囲気を確認した」という回答が増えていれば、ストリートビューの効果が明確に見えてきます。

自社サイト側でも計測する(UTMパラメータ)

自社サイトをお持ちの場合、Googleアナリティクス(GA4)を活用することで「GBP経由でサイトに来たユーザー」を明確に識別できます。GBPの「ウェブサイト」欄に設定しているURLにUTMパラメータを追加する方法です。

UTMパラメータの例

例えば、公式サイトのURLが https://example.com/ の場合、GBPの「ウェブサイト」欄には以下のように設定します。

https://example.com/?utm_source=google&utm_medium=gbp&utm_campaign=gbp

こうすると、GBPから来たユーザーがGA4の「集客」→「参照元/メディア」でgoogle / gbpとして識別されるようになります。公開前後でGBP経由のセッション数・滞在時間・予約コンバージョン等の推移を比較できるため、GBPだけでは見えない詳細な行動が把握できます。

口コミ・評価の推移も観測ポイント

GBP上の口コミ件数・星評価も、ストリートビュー導入の効果測定に活用できる重要な指標です。

  • 口コミ件数の増加率: 新規来店客が増えていれば口コミも自然に増えるはず
  • 星評価の変化: 店内の期待値が事前にストリートビューで形成されるため、ギャップの少ない客層が来やすく高評価に繋がりやすい
  • 口コミ本文のトーン変化: 「思っていたより広い」「清潔感があった」等の言及が減り、来店前の期待と実際が合致するケースが増える

効果が出ないときのチェックリスト

公開後3ヶ月経っても3指標に目立った変化がない場合、以下の要因を順に確認してください。

  • GBPの基本情報が整っているか: 営業時間・電話番号・ウェブサイト・カテゴリ・属性が正確に登録されているか
  • 写真の枚数が十分か: 10枚以上の店舗写真・料理写真・外観写真等が継続追加されているか
  • 口コミへの対応をしているか: 口コミに返信をしていない店舗は、検索結果での印象が弱くなる
  • ストリートビューの仕上がりに問題がないか: 画質が低い・ポイント間の矢印がつながらない等の不具合があれば撮り直しではなく修正で対応可能か弊社までご相談ください
  • GBPカテゴリが業種に合っているか: 主要カテゴリのミスマッチはローカル検索の表示機会そのものを減らす

これらはストリートビュー単体の問題ではなく、Googleビジネスプロフィール全体の運用品質に関わる要素です。ストリートビューの効果を最大化するには、GBP運用代行やMEO対策サポートとの組み合わせが有効です。

まとめ

  • GBPパフォーマンス画面で現在見られるのはルート検索・電話発信・ウェブサイトクリックの3指標
  • ストリートビューの閲覧数を直接測ることはできない(仕様変更で非表示)
  • 実務的な効果測定は3指標の公開前後3ヶ月平均の比較が基本
  • 店舗内部の新規客数・予約・売上と組み合わせて総合評価
  • 自社サイトがある場合はUTMパラメータでGA4側でも追跡
  • 口コミの推移も効果確認の指標になる

効果測定に関するよくあるご質問

Q
ストリートビューが何回見られたかを直接確認する方法はありますか?
A

2026年時点では、GBPの管理画面からはストリートビューの閲覧数を直接確認する方法はありません。以前表示されていた「写真の閲覧数」も現在は非表示になっています。自社サイトに埋め込んだストリートビューであれば、GA4等の独自計測で「何回再生されたか」を把握することは可能です。

Q
公開後どれくらいで効果を判断すべきですか?
A

3指標(ルート検索・電話発信・サイトクリック)の変化は1ヶ月目から見え始めますが、季節要因や短期的な変動も含まれます。確実な判断には公開前後3ヶ月平均の比較を推奨しています。

Q
UTMパラメータを設定するとGBP側で問題が起きませんか?
A

基本的にはURLのクエリ文字列として追加されるだけで、GBPの表示や通常のリンク遷移に影響はありません。ただし、あまり長いパラメータ文字列を付けると、Google側の処理で一部ユーザーがリンクに遷移しないケースがまれに見受けられます。そのため、UTMパラメータは必要最小限の短い表記に留めることをお勧めします(本記事の例のように3つのパラメータで十分です)。設定後は必ず実機で「ウェブサイト」ボタンをタップし、意図通り公式サイトに遷移することをご確認ください。

次に読むべき記事

ここまでが第4章「撮影後の運用」です。次の第5章では、業種別のストリートビュー活用例を学びましょう。


GBP運用・MEO対策もセットで検討したい方へ

ストリートビューの効果を最大化するには、Googleビジネスプロフィール全体の運用が欠かせません。弊社では撮影サービスに加え、GBP運用代行・MEO対策サポートをご提供しています。

この記事を書いた人

友添 成隆

友添 成隆

日本のインターネット黎明期から活躍するITコンサルタントです。ドメインレジストラ事業、レンタルサーバ事業、Web開発事業など、多岐にわたるプロジェクトを手掛けてきました。その後、企業向けグループウェアのASP事業や大手不動産企業のWeb開発にも携わり、豊富な経験を積んでいます。2015年からは、株式会社おもてなしドットコムの代表取締役として、ストリートビューや360度ビュー(バーチャルツアー)の提供、MEO対策、中小企業のITコーディネーターなど、多方面で活動を展開しています。これらの取り組みを通じて、日本のIT業界の発展に大きく貢献しています。